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FX戦士くるみちゃんの時系列から経済の歴史・出来事を振り返る

ニジ(編集長)テンゴサン2次元オタク編集部 公開 配信状況を確認済み
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ネタバレありこの記事は『FX戦士くるみちゃん』のネタバレを含みます。まだ見ていない人はご注意ください。
この記事の結論
物語の舞台は 2008年のリーマン・ショックから、2015年のスイスフランショックのころ
くるみがFXを始めたのは 2014年ごろとみられる(作中で年ははっきり出ない)
作中では、年がはっきり書かれる場面は多くありません。この記事では、作中の出来事と、現実の相場の動き・ニュースを照らし合わせて、時系列を整理しています。
FX戦士くるみちゃん
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『FX戦士くるみちゃん』を見ていると、「これって現実の何年の話?」と気になった人も多いのではないでしょうか。母が負けたのはリーマン・ショックのころ、くるみがのちに巻き込まれるのはスイスフランショック。作中の相場には、現実の経済の出来事が重なっています。

この記事では、作中の出来事を現実の経済の歴史と照らし合わせて、時系列で振り返ります。作中で年がはっきり出ないところは、現実の相場の数字や、見た人たちの読み解きをもとにした「目安」として書いています。

FX戦士くるみちゃんの時系列の早見

作中の出来事と、現実の出来事を並べると、次のようになります。

  • 2007〜2008年:日本の個人投資家のあいだでFXが大流行。高い金利の豪ドルなどが人気に
  • 2008年秋:リーマン・ショック。くるみの母・梢が豪ドル円で大きく負け、2000万円を失う(くるみは中学3年生)
  • 2010〜2011年:個人のFXのレバレッジに上限ができる(2011年からは25倍まで)
  • 2014年ごろ:大学生になったくるみが、30万円でFXを始める(アニメ1話)
  • 2014〜2015年ごろ:豪ドル円で「94円を割ったら損切り」と決める(アニメ2〜3話)
  • 2015年1月:スイスフランショック。くるみが1億円をこえる不足金を抱える(原作)
  • そのあと:くるみの自己破産と、新しい章へ(原作)

ここからは、それぞれの時期をくわしく見ていきます。

2008年:リーマン・ショックと、母の2000万円

FXブームのさなかに始めた母

2000年代の後半、日本では金利の低い円を売って、金利の高い通貨を買うFXが個人投資家のあいだで大流行しました。オーストラリアの豪ドルは金利が高く、とくに人気の通貨のひとつでした。くるみの母・梢が取引していたのも、この豪ドル円です。

2008年秋、豪ドル円が大きく下がる

2008年9月15日、アメリカの大きな証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界中の相場が大きく揺れました。これがリーマン・ショックです。

米国の中央銀行が毎日出している参考レートで見ると、豪ドル円は2008年7月には1豪ドル=104円台でした。それが9月15日には85円台、10月の初めには72円台、10月24日には57円台まで下がっています。わずか3か月ほどで、半分近くまで落ちたことになります。

作中では、母が損を取り返そうとして取引を続け、損失が2000万円までふくらんでしまいます。そのころ中学3年生だったくるみは、母が追い詰められていく姿を見ることになりました。1話でリーマン・ショックに触れる場面があり、視聴者のあいだでも「母が負けたのは2008年秋」と見る声が多くあります。母・梢の最期は、死亡キャラと母親・梢の死因でくわしく書いています。

なぜ「家族のお金」まで溶けたのか

当時は、今よりもずっと高いレバレッジで取引できました。少ないお金で大きな取引ができるぶん、相場が逆に動くと、あっという間に大きな損が出ます。母が2000万円という大金を失った背景には、この時代の仕組みもあったと考えられます。

2010〜2011年:レバレッジに上限ができた

リーマン・ショックのあと、個人のFXには新しいルールができました。2010年8月からレバレッジは50倍まで、2011年8月からは25倍までに制限されています(金融庁)。

アニメ4話では、海外の業者なら国内よりずっと高い倍率で取引できる、という話が出てきます。国内では25倍までの決まりがある中で、くるみたちが高い倍率に手を出していくことの危うさは、この時代の流れを知っていると、よりはっきり見えてきます。作中のやり方が今の日本でどれだけ危ないかは、FX戦士くるみちゃんは勉強になる?でまとめています。

2014年ごろ:FX戦士くるみちゃんのくるみがFXデビュー

母の死から数年がたち、大学生になったくるみは、アルバイトで貯めた30万円でFXを始めます(アニメ1話)。作中で年ははっきり書かれていませんが、2014年ごろと見る人が多いようです。

  • 中学3年生だった2008年から数えると、大学生になるのは2012〜2013年ごろ
  • 作中のドル円が1ドル=102円前後で、2014年の春ごろの相場と合う(2014年5月のドル円は101〜102円台)
  • 画面に出てくる1万円札が、今の新しいお札ではなく前のお札

ただし、アニメにはスマートフォンなど今どきの小物も出てくるので、「時代がよくわからない」という声もあります。作品としては、くわしい年よりも、くるみの心の動きを見せることを大事にしているのかもしれません。

FX戦士くるみちゃんの「豪ドル円94円」は何年の相場?

アニメ2〜3話で、くるみは母と同じ豪ドル円を取引し、「94円を割ったら損切りする」と決めます。この94円の攻防が、現実の何年の相場にあたるのかも、見た人のあいだで話題になっています。

  • 2014年5月説:豪ドル円は5月19日に94円台、20日に93円台と、94円を割り込んでいる
  • 2015年6月説:豪ドル円は6月26日に94円台、7月2日に93円台と、やはり94円をはさんで動いている。作中のカレンダーの曜日と合う、という読み解きもある

どちらの年でも、豪ドル円は94円のあたりを行き来していました。作中の細かいレートまで一致するかは、公式には明かされていません。

2015年1月:スイスフランショック

原作で、くるみを一気にどん底へ落としたのが、2015年1月15日のスイスフランショックです。スイスの中央銀行は、それまで続けていた「スイスフランが高くなりすぎないようにする」ための上限をとつぜんやめ、金利も下げると発表しました。

米国の中央銀行の参考レートでは、ユーロ・スイスフランは1月14日に1.20だったのが、15日には1.03、16日には0.98まで動いています。1日でこれほど動くことはめったになく、世界中のFXの取引で、預けたお金では足りないほどの損(不足金)が出ました。

作中のくるみも、この急な動きにのみこまれ、1億円をこえる不足金を抱えてしまいます。くるみのその後は、くるみの自己破産と最終回のネタバレでくわしくまとめています。

その後:くるみの自己破産と、新しい章

原作では、くるみは大きな借金を背負い、第44話で自己破産が認められます。そして第45話からは、萌智子の会社「もちもち企画」を舞台にした新しい章が始まります。

新しい章の作中の年ははっきりしませんが、読者のあいだでは「くるみの話から少し時間がたったころ」「2017年ごろの相場ではないか」と見る声があります。FXだけでなく株の話も出てくるようになり、現実の相場との重ね方もさらに広がっています。

FX戦士くるみちゃんのくるみは今何歳?時系列から逆算すると

2008年に中学3年生(15歳)だったとすると、くるみは1993年ごろの生まれになります。視聴者のあいだでは「現実の2026年にあてはめると、くるみは今33歳くらい」という冗談まじりの声も見られます。

物語の中のくるみは大学生ですが、その時代の相場を知っている人ほど、「あのころの自分」を思い出しながら見ているのかもしれません。

まとめ:FX戦士くるみちゃんは、現実の相場とともに進む物語

  • 物語の舞台は、2008年のリーマン・ショックから、2015年のスイスフランショックのころ
  • 母が負けたのは2008年秋の豪ドル円の急落(半分近くまで下がった)
  • くるみがFXを始めたのは2014年ごろとみられる
  • 豪ドル円の「94円」は、2014年5月にも2015年6月にもあった水準
  • くるみの1億円の不足金は、2015年1月のスイスフランショックによるもの

作中の出来事が現実の相場と重なっているからこそ、この作品の怖さは「作り話」で終わりません。時系列を知ってから見返すと、くるみたちの取引の一つひとつが、より生々しく感じられるはずです。作者の体験がどこまで物語に入っているかは、FX戦士くるみちゃんは実話?で調べています。

あわせて読みたい

Xや感想のブログでは、1話の母の場面を見て「自分もリーマン・ショックで損をした」と当時を思い出す声がとても多く見られました。作中のドル円の数字やお札から「2014年の話だ」と読み解く人、カレンダーの曜日から年をしぼりこむ人もいて、相場を知っている人ほど作品を深く楽しんでいることがわかります。一方で、「史実を知らないと、くるみたちの行動の理由がわかりにくい」という声もあり、この記事がその手助けになればと思います。

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作品データ

FX戦士くるみちゃんkey visual
タイトルFX戦士くるみちゃん
放送時期2026年10月〜(毎週木曜 21:30)
話数全12話
原作でむにゃん/作画:炭酸だいすき
連載コミックフラッパー(MFコミックス フラッパーシリーズ)
既刊10巻
制作会社パッショーネ
ジャンルミステリー・ホラー
見放題配信U-NEXT、DMM TV、dアニメストア、ABEMA、Netflix、Prime Video

よくある質問

A作中で年ははっきり書かれていませんが、母が負けたのは2008年のリーマン・ショックのころ、くるみがFXを始めたのは2014年ごろとみられています。原作では、2015年1月のスイスフランショックも描かれます。
A2008年秋のリーマン・ショックのころとみられます。豪ドル円は、2008年7月の104円台から10月には57円台まで下がりました。
A2015年1月15日、スイスの中央銀行が、スイスフランが高くなりすぎないようにする上限をとつぜんやめた出来事です。相場が大きく動き、世界中のFXで大きな損が出ました。
A作中のくるみは大学生です。2008年に中学3年生だったとすると1993年ごろの生まれで、現実の2026年にあてはめると33歳くらい、と冗談まじりに言われています。

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参考にした情報:TVアニメ「FX戦士くるみちゃん」公式サイト、米連邦準備制度理事会のデータ(FRED・ドル円)、米連邦準備制度理事会のデータ(FRED・豪ドル)、スイス国立銀行(2015年1月15日の発表)、金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」 更新履歴:2026.10.31 公開2026.10.31 公開 noteでは、重要回のまとめを書いています noteを読む › 編集方針 情報の誤りを報告する誤りを報告する
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